網膜細動脈硬化症は高血圧の動脈硬化性疾患のひとつ

血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が全身の血管に起こり動脈硬化性疾患が起こりやすくなります。動脈硬化性疾患とは、動脈硬化を起こした血管が詰まり血流が悪くなったり、血管内にできたプラークが飛んで詰まったりして起こる狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、網膜細動脈硬化症などを言います。生活習慣病などの高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満などで起こりやすく、また実際にはいくつかの生活習慣病を合わせて発症している人が多いため、動脈硬化性疾患は更に進行しやすくなっています。網膜細動脈硬化症も動脈硬化性疾患のひとつですが、網膜の細動脈に動脈硬化が起きている状態をいいます。血圧が高い状態が続いていると動脈硬化は全身に起こりますが、網膜も例外ではありません。網膜細動脈硬化症はほとんど自覚症状はなく、眼科などで眼底写真を撮って初めて発見される事が良くあります。網膜の細動脈も動脈硬化により壁が厚くなり白く濁って見え、銅線のように観察される事があります。また硬くなった動脈と交差する静脈が、途中でさえぎられたような特徴的な所見が見られます。網膜細動脈硬化症自体で視力低下などはほとんどありませんが、全身の動脈硬化の進行を推測する事ができ、また眼底写真は痛みのない簡単な検査である事から、高血圧などの生活習慣病の診察に利用される事があります。健康診断やドッグなどでも検査項目に眼底写真がある事が多くなっていますので、眼科疾患と合わせて動脈硬化の進行もチェック可能です。高血圧や糖尿病などの生活習慣病は進行してこないと自覚症状がなく、発見が遅れてしまう事が問題です。動脈硬化の進行は早く、早期発見と早期治療が重症になりやすい動脈硬化性疾患の予防には重要です。